英検1級対策と合格するまでの記録
~英検1級対策と合格するまでの記録~
一発合格した私がやったこと
1.1級対策を始めるまでの私の英語力
高校生の時に2級を取得済み。
その後約10年間英検の勉強をしていませんでした。
ポッドキャストで英語のニュースを聞くことが好きだったので、
2023年の2月下旬、「そういえば英検1級あったな、受けてみるか」と思って受験することにしました。(きっかけは特にないです(笑))
一番近い試験日は2023年6月4日でしたので、3か月弱で対策することにしました。
2.受験申込
インターネットで申し込みをしました。
楽天ペイでの支払いが可能だったので、楽天会員の方はお得に申し込めるはずです。
3.一次試験までの対策
一次試験まで3か月弱でしたので、真っ先にやったのは「英検1級 過去6回全問題集」でした。一番古い試験から一番最近の試験までさかのぼって、解いていきました。
週末に1日使って、本番通りの時間割で解きました。
※一度に試験全部をやらず、大問ごとに解いて採点する方もいるかもしれませんが、私はおすすめしません。本番の時間割通りに解くことで、自分の集中力が落ちる場所(私はいつも大問3で集中力が切れていました)や時間配分などが意識できるようになるからです。
電子書籍(kindle)と紙のどちらにするかについてですが、
私は合格したら売ろうと思ってたので紙にしました。
電子書籍だと売れないですから・・・
過去問のCDは必要ないと思います。
リスニング対策としては後で述べる無料の方法や、過去問の音声DLで十分対策できます。
過去問を解いたときの結果
大問1を単語、大問2~3を長文と表記、大問4はライティングなので割愛しています。
正答数/問題数で書いてます
2020年度第3回
単語 12/25 長文 14/16 リスニング 20/27
2021年度第1回
単語 16/25 長文 13/16 リスニング 20/27
2021年度第2回
単語 16/25 長文 14/16 リスニング 22/27
2021年度第3回
単語 19/25 長文 15/16 リスニング 20/27
2022年度第1回
単語 15/25 長文 15/16 リスニング 25/27
2022年度第2回
単語 14/25 長文 15/16 リスニング 22/27
なかなか悪くないですよね。
一次試験合格の目安は、リーディング(大問1~3)、ライティング、リスニングのそれぞれで正答率7割を超えていることだといわれています。(リーディング29/41以上、リスニング19/27以上が正答率7割over)
これなら本番も受かるだろうと少し油断していました。(笑)
当日、痛い目を見ることになります(笑)
過去問を解いたときの手ごたえ・感想
単語→難しい。ほとんど勘で解いている
長文→結構できている。簡単とは言えないが、文法的に難解なものはない。高校卒業程度の文法をしっかり身につければ理解できる。内容は歴史や科学など新聞の記事や雑誌のコラムで取り上げるものが多い。
ライティング→あまりできない。自分の主張を支える理由が2つまでしか思いつかない。最低でも3つの理由を挙げないと合格は厳しい。ライティング対策は必要だと感じた。
リスニング→これも結構できている。BBCやCNNに比べるとゆっくり。多分ネイティブスピーカーにとって自然な速さの0.7倍くらい?内容は日常的な会話から、ドキュメンタリーで扱うような歴史や科学、そして長めのインタビュー。
過去問を一回分解いて大まかな方針を決めました。
まず単語
過去問と並行して「英検1級 でる順パス単」をやっていました。
これは電子書籍で買いました。
紙だとかさばるので。
ですが、合格したらほとんど読まないので紙にすればよかったと思っています。
紙ならメルカリに出せますからね!
パス単だけだと単語の定着度がわからなかったので、
「出た単」(1200円)もやっていました。
「英検®1級 でた単」をApp Storeで (apple.com)
結局本番までに完成させられませんでしたが、単語の意味を4択で選ぶので、記憶の定着は単語帳よりも良かったと思います。
試験までに時間がある方(例えば半年以上)なら、単語帳を買わずに「出た単」をひたすらやって完璧にするだけでもいいと思います。単語の掲載数も「出た単」の方が多いみたいですし。
ライティング対策
ライティング対策用に「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」をやっていました。1日一題、週末や余力のある時にはさらに一題解いていました。
頻出テーマに関する英単語や模範解答が豊富にあったので、参考になりました。
※模範解答をそのまま暗記することはおすすめしません。効率が悪いですし、一番大事なのは自力で模範解答に近い英作文をができるようになることだからです。
これも電子書籍で買って電車の中で読んでいました。
合格した今となっては、紙で買っておけばよかったと後悔しています。(笑)
リスニング対策
今まで通りポッドキャストで「BBC Global News Podcast」や「CNN TONIGHT」を聞くだけです。
※リスニングが苦手な方におすすめな方法は、シャドーイングとディクテーションです。時間があまりない方はシャドーイングだけで構いません。
用意するものは音声とその音声を文字化したテキストです。
無料で手に入る音声とテキストがあります。
ます、アプリストアでで「The Guardian」というニュースアプリを入手します(無料です)。
アプリ内で「The Long Read」という記事を見つけます。
次に音声についてですが、ポッドキャストの「The Guardian」の「The Audio Long Read」をさがします。
「The Long Read」の記事を読み上げたものが「The Audio Long Read」なので、シャドーイングやディクテーションの練習になると思います!
以上が試験までにやったことです。
過去問は2周、単語帳は2周、ライティング対策は1周して試験本番に臨みました。
4.ついに一次試験本番!
試験開始まで
いよいよ本番。
電車で30分ほどのところにある大学が受験会場です。
1級は午後集合です。会場には集合の一時間前に着きました。
教室の準備が終わっていなかったようで、建物の中に入れたのは着席(説明開始)時間の40分前でした。
あまり早く着きすぎると外で待たされるので、注意してください。
私が受験した時は晴れていたので外で待つのは大丈夫でした。ですが、雨だったら外で待つのは大変だと思います。
教室に入ります。自由席なので好きな場所に座ります。
ひとつの教室につき40人の受験生がいました。
私と同じ20代や10代の方が多かったので、年齢ごとに教室が振り分けられると思います。
※6月だったのでエアコンが入っていました。私はTシャツだけで、羽織るものを持っていなかったので試験の後半で少し寒くなりました。温度調節できるようにカーディガンなど持って行った方がよかったと思っています。
いよいよ試験開始
午後14時試験開始です。
試験中に自分が思ったことと実際の時刻を書きます。
筆記14:00~15:40
大問1 単語がいつも以上に難しい。過去問で解いた時よりも手ごたえがない。冷や汗をかく。だけどこれまでやってきた自分を信じて解き終える。(14:12)
大問2 大問1の動揺がまだ少し残るが、気持ちを切り替える。ここからは得点源の長文だ。いつも通りやればいい。落ち着いて、スピードを落とさずやろう(14:26)
大問3 いつもの調子に戻ってきた。うまくいく。手ごたえもいつも通りだ(15:05)
大問4 よしよし。ここまでは予定通りの時間配分だ。トピックも難しくない。理由も3つ思いついた。後はいつも通り書くだけだ。(15:36)
マークミスの確認とリスニングパートの先読み(15:40)
午後3時40分 リスニング開始 教室の前にあるラジカセから音声が流れ始める
パート1とパート2 いつも通り
パート3 先読みができていなかったため、少し不安が残る
パート4 多分できたと思う・・・
午後4時20分ごろ リスニング終了
※リスニング終了と同時に筆記用具を置かなくてはならないので、必ず回答した直後にマークするようにしてください。「後でまとめてマーク」なんてことはくれぐれもしないでください。
試験後の感想
単語むずすぎ(笑)
本番ってやっぱり緊張する。
過去問よりも出来は悪いだろう。
自己採点結果
単語 13/25 長文 11/16→ リーディング 24/41(58%)
リスニング 19/27(70%)
ライティング 不明
あっちゃ~!やばい!
やってしまった!
採点した時は落ちたと思っていました。
本番はやはり緊張しますね、過去問を解いたときよりも振るいません・・・
やはり単語を完成させていなかったのはまずかったですね。
単語は余裕をもって対策をしておきましょう!!!
結果は2週間後の6月19日(月)に出ます。
落ちたと思っていたので2週間、二次試験対策は全くしていません(笑)
5.一次試験合格!
6月19日(月)正午に結果発表です。
何と合格していました!!!!
首の皮一枚で合格と言ったところですが、とにかく合格です!!!
一次の自己採点で合格点に届かない方も、ふたを開けてみれば合格と言うこともあるので、結果発表まであきらめないでくださいね!!!
6.二次試験に向けての対策
二次試験は7月16日(日)です。
6月19日(月)からおよそ4週間後です。
時間が限られているので、一冊だけやりこむことにしました。
それがこの「14日でできる!英検一級二次試験・面接 完全予想問題」です。
この本の最初の部分(二次試験の流れや頻出テーマについて説明している)を一日で読み、翌日から予想問題を一日一題のペースで解いていきました。
具体的な取り組み方
まずトピックを見て指定時間内で頭の中でスピーチを考える。
その次に録音アプリを使って自分のスピーチを録音する。(この時スマホの画面は見ないこと。自分の中に二分間という時間の長さをおぼえこませるには、スマホを見て確認しないことが大事です。初めはうまくいきませんが、数をこなすうちになんとなく二分間の長さが感覚としてわかってきます。)
二分くらいたったなと思ったらスマホの画面を見て、スピーチを止める。
質疑応答に移る。
ひとつの質問に40~50秒くらいで答える。ここでもスマホを見ずに40~50秒という時間の感覚を身につける。
解答の確認
自分のスピーチを客観的に聞いてわかりやすいかどうか、論理的か、支離滅裂でないかを確認する。
模範解答を読んで自分の解答にないものを吸収する。
これを二次試験本番まで毎日やっていました。本番までに2周しました。
※私はやりませんでしたが、ライティング対策に使った「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」を二次試験対策にも使うという方法もあるそうです。
時間に余裕がある方は、この本を使うとより確実な二次試験対策ができそうですね!
7.二次試験本番
試験室入室直前まで
二次試験は7月16日(日)の午前10時15分集合でした。
会場は一次試験とは違う場所の大学構内でした。
二次試験は来た順に試験をして、早く来た人から帰れると聞いていたので一時間前に着きました。
外で待たされることなく、建物のロビーで待機することになりました。
とても暑い日だったのでほっとしたのを覚えています。
集合時間が近くなると受付が始まり、面接用のカードと携帯を入れる袋を渡されます。
受付後に電子機器(スマホやタブレット)は使えないので、試験直前まで勉強したい方は紙の参考書を用意した方が良いです。
受付の後は控室に通されます。
控室で面接カードに記入します。
カードには受験者の氏名・生年月日を記入するところが二か所あります。
私の前に座っていた男性はわからなかったようなので私に聞いてきました。
ちゃんと教えてあげましたよ(笑)確かにわかりにくいと思います。
時間が来ると控室から6人ずつ連れ出されて一人ずつ試験室の前にある椅子に座らされます。
ここで参考書を開いたり勉強することはできません。
試験室の中から誰かが話している声が聞こえますが、内容はわかりません。
試験室から係の人が出てくるので、面接カードと受験票を渡します。
係の人は試験室に入って、しばらくすると出てきて受験票を返してくれます。
係の人から入室するようにと言われます。
いよいよです。
試験
入室すると部屋の奥の方に日本人の試験官と外国人の試験官が一人ずつ座っています。
わきには先ほどの係の方が座っています。
着席すると日本人の面接官に、挨拶され、声の大きさはこのくらいでいいかと尋ねられます。(私は問題ないと言いました)
まず自己紹介です。自分の職業や英語を勉強している理由を説明しました。
※基本一対一で会話をします。つまり、日本人の面接官と会話しているときにもう一方の面接官が質問してくることはありません。面接官が交代する時は、面接官側が「これからもう一方の面接官が質問します」と言ってくれます。
自己紹介と自己紹介に関する面接官の質問を終えると、次にトピックへ移ります。
黄色いカードを見てスピーチを時間内に考えるように言われます。
私が選んだトピックは「犯罪者の再犯を防ぐために地域で労働することは有効かどうか」というものでした。
理由も二つすぐに思いつき、大まかなスピーチ内容を考えます。
スピーチは二分間では収まりきりませんでしたので、アラームが鳴った後、二つ目の理由を手短にまとめて結論を短く言いました。
質問です。
ここは自分でもよくできたと思いました。スピーチがすこしオーバーしたとはいえ、わかりやすく、明瞭簡潔に自分の意見を述べたので、面接官も質問しやすかったのだと思います(自画自賛になりますが(笑))。スピーチ対策で大事なのはやはりこのことに尽きると思います、つまり「わかりやすく、簡単に」です。難しい表現や単語を使うと高得点を取れるのかもしれませんが、やはり簡潔かつ明快に自分の意見を伝えることが合格への近道のように思えます。
質問の途中でアラームが鳴って試験終了です。
面接官に挨拶をして、試験室を出ます。
そのまま帰宅です。
8.二次試験合格!
手ごたえはあったので合格したと思っていました。
合格が形として残ると嬉しいです。
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった方、誠にありがとうございます。
もしも英検一級対策についてご質問があれば、遠慮なくおっしゃってください。